1. はじめに:バングラデシュ、知られざる古代遺跡の宝庫
「バングラデシュに、古代遺跡なんてあるの…?」
そう思われる方も、いるかもしれません。でも、実は、バングラデシュは、知られざる古代遺跡の宝庫なんです!
バングラデシュの歴史は古く、紀元前まで遡ります。古代には、この地にはプンドラ王国、ガウダ王国、パーラ朝、セーナ朝など、様々な王朝が栄えました。
特に、仏教が盛んだったパーラ朝時代(8世紀〜12世紀)には、多くの寺院や僧院が建てられ、仏教文化の中心地として栄えました。
「なるほど、だから古代遺跡がたくさんあるんだね!」
そうなんです。バングラデシュには、世界遺産に登録されているパハルプールの仏教寺院遺跡群をはじめ、モイナモティ遺跡群、マハスタンガールなど、数多くの古代遺跡が残されています。
この記事では、そんなバングラデシュの古代遺跡の中でも、特におすすめの場所を厳選して紹介します!
2. パハルプールの仏教寺院遺跡群:世界遺産、圧巻のスケール
バングラデシュ北西部、ラজシャヒ管区にあるパハルプールは、世界遺産にも登録されている、バングラデシュ最大の仏教寺院遺跡群です。
2-1. ソマプラ・マハーヴィハーラ:壮大な僧院跡
パハルプールの中心となるのが、ソマプラ・マハーヴィハーラ。8世紀後半から9世紀初頭にかけて、パーラ朝のダルマパーラ王によって建てられた、巨大な僧院跡です。
「うわー、大きい…!」
思わず声が出てしまうほど、そのスケールは圧巻! 一辺が約300メートルもある正方形の敷地には、中央に巨大なストゥーパ(仏塔)がそびえ立ち、周囲には177もの僧房が並んでいます。
最盛期には、1,000人以上の僧侶がここで修行していたと言われています。
見どころ
- 巨大なストゥーパ: 中央にそびえ立つ、高さ約24メートルのストゥーパ。かつては、さらに高い尖塔があったと考えられています。
- 僧房跡: ストゥーパを囲むように並ぶ、177の僧房。僧侶たちの生活の場でした。
- 出土品: 敷地内からは、仏像、テラコッタ、陶器など、数多くの出土品が見つかっています。
アクセス方法
- ダッカからジョイプルハットまで列車で行き、そこからバスまたはリキシャでパハルプールへ。
周辺情報
- パハルプールには、ゲストハウスやレストランがいくつかあります。
2-2. その他の遺跡:周辺にも見どころ多数
パハルプールには、ソマプラ・マハーヴィハーラの他にも、いくつかの遺跡があります。
- サティヤピール・ヴィタ: ソマプラ・マハーヴィハーラの東にある、小規模な僧院跡。
- ヴァーシュ・ビハーラ: ソマプラ・マハーヴィハーラの西にある、沐浴場跡。
3. モイナモティ遺跡群:仏教とヒンドゥー教の融合
バングラデシュ東部、コミッラ県のモイナモティには、7世紀から12世紀にかけて栄えた、仏教とヒンドゥー教の遺跡群が点在しています。
3-1. サルバン・ヴィハーラ:広大な僧院跡
モイナモティ遺跡群の中心となるのが、サルバン・ヴィハーラ。8世紀頃に建てられた、広大な僧院跡です。
「ここも、すごい…!」
一辺が約168メートルの正方形の敷地には、中央に十字形の寺院があり、周囲には115の僧房が並んでいます。
見どころ
- 多数の僧房: 僧侶たちの生活の場だった、115の僧房。
- 沐浴場: 僧院の北側には、大きな沐浴場があります。
- 出土品: 敷地内からは、仏像、テラコッタ、銅板文書など、数多くの出土品が見つかっています。
アクセス方法
- ダッカからコミッラまで列車またはバスで行き、そこからリキシャまたはCNGでモイナモティへ。
周辺情報
- モイナモティには、ゲストハウスやレストランがいくつかあります。
3-2. その他の遺跡:個性豊かな遺跡群
モイナモティには、サルバン・ヴィハーラの他にも、個性豊かな遺跡がたくさんあります。
- チャールパトラ・ムラ: 10世紀から11世紀にかけての、ヒンドゥー教寺院跡。
- イタコラ・ムラ: 8世紀頃の、仏教寺院跡。
- ルプバン・ムラ: 8世紀頃の、仏教寺院跡。
4. マハスタンガール:古代都市の面影
バングラデシュ北部、ボグラ県のカラトヤ川沿いにあるマハスタンガールは、バングラデシュ最古の都市、プンドラナガルの跡地と考えられています。
4-1. マハスタンガール遺跡:城壁に囲まれた古代都市
マハスタンガール遺跡は、南北約1.5キロメートル、東西約1.4キロメートルの、城壁と濠に囲まれた古代都市の跡です。
「ここが、バングラデシュ最古の都市…!」
紀元前3世紀頃から、この地に都市があったと考えられています。
見どころ
- 城壁、濠: 古代都市を囲んでいた、城壁と濠の一部が残っています。
- 寺院跡: 敷地内には、いくつかの寺院跡があります。
- 出土品: 敷地内からは、土器、石器、装飾品など、数多くの出土品が見つかっています。
アクセス方法
- ダッカからボグラまで列車またはバスで行き、そこからリキシャまたはCNGでマハスタンガールへ。
周辺情報
- マハスタンガールには、ゲストハウスやレストランがいくつかあります。
4-2. ゴクラ・メッド:ヒンドゥー教寺院跡
マハスタンガール遺跡の近くには、ゴクラ・メッドと呼ばれる、ヒンドゥー教寺院跡があります。
見どころ
- 高さ約13メートルの、ピラミッド型の基壇。
アクセス方法
- マハスタンガール遺跡から徒歩圏内。
5. その他の古代遺跡:まだまだある!
バングラデシュには、今回紹介した場所以外にも、たくさんの古代遺跡があります。
- バゲルハットのモスク都市(世界遺産): 15世紀に建てられた、イスラム建築のモスク群。
- カントノゴル寺院: 18世紀に建てられた、テラコッタ装飾が美しいヒンドゥー教寺院。
- シャイト・ゴンブズ・モスク: 15世紀に建てられた、60のドームを持つモスク。
6. まとめ:バングラデシュで古代ロマンに浸る
バングラデシュは、知られざる古代遺跡の宝庫。世界遺産のパハルプール、モイナモティ、マハスタンガールなど、数多くの遺跡が、あなたを古代ロマンの世界へと誘います。
「バングラデシュの古代遺跡、ぜひ行ってみたい!」
そう思っていただけたなら、嬉しいです。ぜひ、あなた自身の目で、バングラデシュの歴史の深さを感じてください!
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